コイヘルペスウイルス病とは

コイヘルペスウイルス病とは、マゴイ、ニシキゴイだけが感染するウィルス病で、人や他の魚にうつることはありません。また、たとえ感染したコイを誤って食べたとしても、感染の恐れはありません。
コイヘルペスウイルス病は、水温が上昇する時期に発生し易くなり、発症しますと、コイの泳ぎ方が緩慢になり、餌も欲しがらなくなります。外側には、目立った症状が見られませんが、鰓の色がくすんで、ただれをおこすことがあります。幼魚、成魚にかかわらず発生しており、死亡率の高い病気です。死んだコイの眼球は、深くくぼんだ状態を作ることがあります。
また、水を介して同じ地域に生息するコイの全てに感染するとは限らず、ウィルスを運ぶキャリアとして生き延びる場合もあります。その場合でも、あとになって発症する可能性は高いものがあります。
人に罹るヘルペスウィルスの対処であれば、バルトレックスがうまく適合して、症状の沈静化、改善を図ることができますが、コイヘルペスウイルス病の場合、現在のところ決定的な治療薬は存在しません。コイヘルペスウイルスは、30度以上では増殖することが出来ないことがわかっています。低い温度域の中でも、ウイルスの活発な働きを食い止める薬剤が求められています。
今後、バルトレックスでも対応できない、新しいタイプのウィルスが発生しないとも限りません。低体温の人たちが増えるに従って、それを繁殖し易い環境ととらえて、新種のウイルスが登場することは十分に考えられます。新薬の開発にあたっては、このコイヘルペスウイルス病への研究を通じて、バルトレックスに代わるものを見出すことが出来る可能性もありますので、更なる研究開発が望まれます。